使用前の準備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 15:17 UTC 版)
トウシューズには様々な種類があり、製品によって、サイズ、幅、ボックスやシャンクの形状や硬さなどが異なる。したがって、購入に当たってはフィッティングを行い、ダンサーの足に合ったものを選ぶ必要がある。 新品のトウシューズを履く前には、いくつかの準備が必要である。まず、足にシューズを固定するためのリボンとゴムひもを縫い付け、シャンクを手で軽く曲げて柔らかくする。さらに、シューズを快適に履くために、ダンサーは様々な加工を行う。加工の内容は人によって異なるが、例えば、シューズを踏んだり叩いたりして柔らかくする、足裏にフィットするようにシャンクの一部を切り取る、シューズを長持ちさせるためにニスや瞬間接着剤を流し込む、プラットフォームの周りを糸でかがる、滑りを防止するためソールに傷をつける、などの加工方法がある。 トウシューズの色は作品によって変わることもあるが、一般的な既製品のシューズは淡いピンク色である。そのため黒人のダンサーは、自分の素肌の色に合ったトウシューズを購入することができず、市販のシューズに自分でファンデーションなどを塗って染め直す必要があった。この作業は長年黒人ダンサーの負担となっていたが、2017年にアメリカのシューズメーカーであるゲイナー・ミンデン(英語版)がブラウン系のトウシューズを発売し、翌2018年にはイギリスのフリード・オブ・ロンドンもそれに続いた。その後、他の大手シューズメーカーも、多様な肌の色に対応したトウシューズを発売することを次々に表明した。
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