併用する生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 14:47 UTC 版)
それなりの呼吸器官を持つものでも、皮膚呼吸をする動物は多い。 脊椎動物では両生類や爬虫類は、肺で呼吸と併用するかたちで、皮膚や粘膜を利用した皮膚呼吸も行っている。咽喉部や総排泄腔の内壁に毛細血管の豊富な部位があり、この部分がガス交換に関与している。両生類の中にはプレソドン科やBarbourula kalimantanensisのように肺を持たない種もいる。 呼吸器による呼吸と、皮膚呼吸が併用されている場合、全呼吸に占める皮膚呼吸の割合(酸素摂取量の割合)は、生物の種類および温度条件などによって異なっており、例えば、ウナギの場合では、温度が低いほどその割合は高く、10℃以下では皮膚呼吸による酸素摂取量の割合は全呼吸に対して60%以上に達する。(これが、ウナギが夜間には陸にはい上がることができる理由と言われている)。カエルの場合は、冬眠中かそうでないかで異なり、普通は皮膚呼吸が30~50%程度であるが、冬眠中は皮膚呼吸が70%になる。鳥類や哺乳類では、皮膚呼吸の割合は低く、例えばハトやヒトでは、1%以下とされている。
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