体脂肪率の計算方法
体脂肪率とは何か
体脂肪率とは、体重のうち体脂肪の占める割合のことで、主に肥満度を測る指標として用いられている。一般的に、男性は体脂肪率が25%を超えている場合、女性は体脂肪率が30%を超えている場合を肥満と呼ぶ。体脂肪率を計算するには
体脂肪率を計算する方法には、生体電気インピーダンス法やキャリパー法などが挙げられる。生体電気インピーダンス法は、微弱な電流を体に流して、電気抵抗値を計測することによって体脂肪率を求める方法である。最近では、体重計や体組成計と一体になった体脂肪計が数千円で販売されている。一方、キャリパー法は、キャリパーと呼ばれる皮下脂肪の厚みを測る器具を用いて体脂肪率を求める方法である。体脂肪率をキャリパー法で計算する方法
体脂肪率をキャリパー法で計算するには、身長と体重、上腕背部の皮膚の厚み、肩甲骨下部の皮膚の厚みの4つのデータが必要である。体脂肪率の計算手順は、まず体表面積と身体密度を求めることから始める。そして、それらをもとに体脂肪率を算出する。
体表面積の求め方
体表面積は、次の計算式で求めることができる。体表面積=72.46×身長^0.725×体重^0.425
身長はセンチメートル(cm)、体重はキログラム(kg)で計算する。「^」はべき乗を表している。
身体密度の求め方
身体密度は、次の計算式で求める。身体密度=1.0923-0.000514×((上腕背部の皮膚の厚み+肩甲骨下部の皮膚の厚み)×体表面積÷10000÷体重×100)
皮膚の厚みはミリメートル(mm)で計算する。
体脂肪率の求め方
最後に体脂肪率を求める。体脂肪率=(4.57÷身体密度-4.142)×100
体脂肪率の計算例
例として、身長 160cm、体重 52kg、上腕背部の皮膚の厚み 10mm、肩甲骨下部の皮膚の厚み 15mmの場合の体脂肪率を計算する。- 体表面積=72.46×160^0.725×52^0.425=15395.24973
- 身体密度=1.0923-0.000514×((10+15)×15395.24973÷10000÷52×100)=1.054255969
- 体脂肪率=(4.57÷1.054255969-4.142)×100=約19.28%
体脂肪率をエクセルで簡単に計算するには
体脂肪率をエクセルを使って簡単に計算することもできる。A1セルに身長、A2セルに体重、A3セルに上腕背部の皮膚の厚み、A4セルに肩甲骨下部の皮膚の厚みが入力されていると仮定する。A5セルに体表面積の計算結果を表示するには、A5セルに次のように入力する。
=72.46*A1^0.725*A2^0.425
A6セルに身体密度の計算結果を表示するには、A6セルに次のように入力する。
=1.0923-0.000514*((A3+A4)*A5/10000/A2*100)
最後に、A7セルに体脂肪率の計算結果を表示するには、A7セルに次のように入力する。
=(4.57/A6-4.142)*100
体脂肪率から体脂肪量を計算するには
体脂肪量は、体脂肪率と体重により算出することができる。体脂肪量(kg)=体重(kg)×体脂肪率(%)
例えば、体重 52kg、体脂肪率 19.28%の場合、体脂肪量は「52×0.1928=10.0256」の計算により約10.03kgということがわかる。
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