伊賀氏事件とは? わかりやすく解説

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伊賀氏事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 13:37 UTC 版)

伊賀氏事件(いがしじけん)は、鎌倉時代前期の貞応3年(1224年)6月から7月にかけて伊賀氏によって起こった鎌倉幕府政変伊賀氏の変ともいう。


注釈

  1. ^ 『明月記』などによると、7月13日の時点で時房は再入京しており、翌嘉禄元年(1225年)6月15日まで六波羅探題として在京して活動している。その間の時期の関東下知状は泰時の単独署判で発給されており、時房が泰時と並んで連署を行うのは嘉禄元年に鎌倉に下向してからのことであるため、時房の連署(副執権)就任は実際には嘉禄元年6月以降と考えられる[13]
  2. ^ 『明月記』などによると、7月13日の時点で時房は再入京しており、翌嘉禄元年(1225年)6月15日まで六波羅探題として在京して活動しているため、『吾妻鏡』の記述は誤りと考えられる[13]

出典

  1. ^ a b 山本みなみ『史伝 北条義時』小学館、2021年、263頁。 
  2. ^ a b 永井晋『鎌倉幕府の転換点 「吾妻鏡」を読みなおす』日本放送出版協会、2000年、135-159頁。 
  3. ^ a b c d e 呉座勇一『頼朝と義時 武家政権の誕生』講談社現代新書、2021年、316-317頁。 
  4. ^ 高橋慎一朗『北条時頼』吉川弘文館〈人物叢書〉、2013年、151頁。 
  5. ^ 『明月記』嘉禄3年(1227年)2月8日条
  6. ^ 近藤成一『鎌倉幕府と朝廷』岩波新書、2016年、44頁。
  7. ^ 近藤成一『執権 北条義時』三笠書房 知的生きかた文庫、2021年、189-190頁。
  8. ^ 上横手雅敬『鎌倉時代 その光と影』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、1994年、198頁。 
  9. ^ a b 石井清文『鎌倉幕府連署制の研究』岩田書院、2020年、41-50頁。ISBN 978-4-86602-090-7 
  10. ^ 永井晋「伊賀氏事件の歴史的意義」『金沢北条氏の研究』八木書店、2006年(原著1997年)、59-83頁。 
  11. ^ 目崎徳衛『史伝 後鳥羽院』吉川弘文館、2001年、249頁。 
  12. ^ 山本『史伝 北条義時』小学館、2021年、254-258頁・265-268頁
  13. ^ a b 川合康『日本中世の歴史3 源平の内乱と公武政権』吉川弘文館、2009年、266-267頁。 


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