他用途の車両からの転用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 03:45 UTC 版)
「近郊形車両」の記事における「他用途の車両からの転用」の解説
「格下げ車両」も参照 153系のグリーン車からは格下げの形で1975年までに113系のグリーン車に転用されている。 国鉄末期に設備投資が抑制されていた時代には、余剰となった他の用途向けの車両を近郊形に改造する工事も行なわれている。 1984年に、当時東北・上越新幹線の開業により余剰となった特急形寝台電車581・583系を近郊形に改造し、419系・715系が登場した。この車両は、2扉セミクロスシートという状態にはなっていたものの、特急形車両時代の客用扉はそのまま流用、洗面台のあった部分も完全に撤去するわけではなくカバーをかけただけと、最小限の改造だけで使用されることになった。 この他にも特急形車両のグリーン車からは113系のグリーン車に改造された車両もあった。 特急への格上げにより余剰となった急行形車両についても、機関車牽引の客車列車を置き換えるため、転用するための改造が行なわれている。交直流急行形電車では、経年の高い車両においては417系と同等の車体へ載せ替えた車両として413系・717系への改造も実施されたが、改造規模が大きくコストも嵩むため、少数にとどまっている。165系からは113系のグリーン車に改造された車両もあったが、こちらも少数にとどまっている。 国鉄最末期の1986年には、郵便・荷物列車の廃止に伴い余剰となった郵便荷物用電車を改造したクモハ123形も登場している。郵便荷物用電車は単行(1両)運転が可能であり、この特性を生かして閑散路線における合理化を図り、ワンマン運転も可能な車両として改造された。 419系 413系 サロ110形1350番台 サロ110形500番台 123系
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