今上上皇観戦の逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 15:11 UTC 版)
2019年(平成31年)1月20日、当時在位中であった第125代天皇明仁が皇后と共に天覧相撲へ訪れ、取り組みを観戦したのち退席しようとした際、突如どこからともなく「万歳」の声が聞こえはじめ、やがて国技館中に広まった。当時、天皇陛下は皇太子である徳仁へ皇位を譲り、自らは上皇に即位するいわゆる「生前退位」が迫っており、これが天皇としての最後の観戦となる。この「万歳三唱」は誰かの指示でも、案内があったわけでもなく自然に起こり、やがて観客全体に広まった。海外メディアは「信じられない光景」「天皇への日本人の尊敬の現れ」と驚きをもって報じた。唱和が始まったころ、すでに退席のため出入口付近に向かっていた両陛下は万歳三唱が行われていることに気が付き、天覧席に引き返し観客たちに手を振り、逆に観客たちは両陛下に対し万雷の拍手を送った。
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