人文・社会科学系の活動
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思想や哲学について雑誌への寄稿で論じており、自らの立場を「栗本学派」と呼んでいる。また、『現代思想』誌上での連載が終了したばかりの栗本慎一郎の『意味と生命』に対し、「はたしてどれだけの者がついていけたのか不安にならざるをえない恐るべき孤高の連載」「いままで現代思想で許されてきた範囲を突き抜ける、とんでもないものであった」などと、きわめて高い評価を与えていた。マイケル・ポランニーについての論考では、高校の化学の教科書のかなりの部分がポランニーの業績に依拠して書かれるようになっているのにもかかわらず、科学史に彼の名があまり出てこないことに対して「政治的配慮か」と揶揄している。 栗本慎一郎編集の『経済人類学を学ぶ』において、阿部謹也、山口昌男らとの共著で第8章『マイケル・ポランニーの生命論』と第12章『実在、階層、発見、そして社会』を執筆。前者は自然科学サイドからのゲスト的なスタンスであるが、後者では、マイケル・ポランニーだけでなく兄のカール・ポランニーにも言及するなど、かなり社会科学的な領域へ突っ込んだ考察が見られる。また、後者では、大学の社会学科の設立とその内実への批判がなされている。社会科学およびそれを学ぶ大学の学科への強い関心が示されているということである。
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