人口動態/経済
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/11 01:43 UTC 版)
フィヨルドランドには、ほとんど居住者がなく、ニュージーランドの南島で最も人口の少ない地域である(国勢調査で設定された区域について言えば、2001年時点で48人と、事実上、人が住んでいないも同然である)。市街地はなく、多くの場所はボートまたは飛行によらずして近づくことが大変に困難な地域である。テ・アナウの街区が、近くにある唯一の大きな居住地であり、永住者は2,000人以下でしかいないが、旅行者用に約3,000床のベッド数を誇っている。最も近い主要都市は、クイーンズタウンとインバーカーギルだが、どちらも国道94号線経由でテ・アナウから150キロメートル以上離れている。 この地域の行政は、ワラス郡に吸収されるまで、20世紀の一定期間、"フィヨルド郡"として行われた。1989年以来、サウスランド地方に属している。 (マナポウリ発電所での)発電と多少の農業を除くと、観光がこの地域の唯一の主要な経済要因である。旅行者はフィヨルドランドで2003年に9,200万ニュージーランドドルを消費し、1,017人がフィヨルドランドの観光産業に常時雇用されており、さらに1,900人が観光産業の関連業務に雇用されていると推定される。 大部分の旅行者は、ミルフォード・サウンドに向かうが、よりアクセスが容易なフィヨルドランド東部のサザンアルプス山脈でのトランピングも人気が高い。それにもかかわらず、この地方の辺鄙さのために観光業にさえ限界があり、主要観光地へ比較的短時間だけ訪れた後すぐに、大部分の旅行者が、クイーンズタウンやインバーカーギルのような他の地域へ戻る傾向がある。
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