人さまざまとは? わかりやすく解説

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ひとさまざま【人さまざま】

読み方:ひとさまざま

原題、(フランス)Les Caractèresラ‐ブリュイエール著作副題は「当世風俗誌」で、当時さまざまな風俗人物像を鋭い観察眼により描いている。1688年、自らが翻訳したギリシャ作家テオフラストス著作への付録という形で出版され話題をよんだ。


人さまざま

作者長谷川四郎

収載図書シベリア物語
出版社講談社
刊行年月1991.4
シリーズ名講談社文芸文庫


人さまざま

収載図書明治女流文学 翻訳第1巻 若松賤子復刻版
出版社五月書房
刊行年月2000.7
シリーズ名明治文学復刻叢書


人さまざま

作者正宗白鳥

収載図書編年体大正文学全集 第10巻(大正10年)
出版社ゆまに書房
刊行年月2002.3


人さまざま

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/03 22:55 UTC 版)

人さまざま』(ひとさまざま、: Characters)は、古代ギリシア哲学者テオプラストスにより書かれた著作である。

概要

テオプラストスはアリストテレスから学び、師の死後にはリュケイオン学園の学頭となった哲学者である。テオプラストスは膨大な著作を執筆したとされているが、本書は数少ない現存する著作の一つである。ただし本書が果たして本人によって初めから作品としてまとめられていたのか、また執筆された具体的な時期はいつであるかには議論の余地がある。ディオゲネスが残した著作目録によればテオプラストスは形而上学や植物学などの著作を著しており、本書も目録に含まれているために、ここでは本書はテオプラストスの作品群として位置づける。その内容は30章にわたってさまざまな性格の人間のありようを描き出すというものである。

テオプラストスはまず性格について定義した上で、さらにそのような性格を備えた人物の振る舞いを記述しながら論じている。本書で取り上げられている性格は多種多様である。例えば実際よりも下のふりをしてみせる性格である空とぼけの性格について、自分に敵意を持つ人々ともよく言葉を交わして敵対するそぶりを見せない人、また借金や寄付を求められれば自分が貧乏だと言う人であると述べている。また恐怖のために心がくじける性格である臆病についても、戦場で武器をとり忘れたと言いながら自分の持ち場を仲間にまかせ、陣地に戻って武器を探すふりをして時間を稼ぐような人だとする。いやしい利得をむさぼる貪欲については、食事に人を招きながら十分な量の食事を出さず、また無料観劇の日にだけ息子をつれて芝居に行くような人物だと評する。このようにテオプラストスは本書でさまざまな人間の徳を列挙し、実際の人物を想定しながらそれらを比較検討している。

関連項目

書誌情報

  • 森進一訳、『人さまざま』、岩波書店、2003年
  • 吉田正通訳、『人さまざま』、一穂社、2008年


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