亜氷期と亜間氷期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 04:36 UTC 版)
氷期もしくは間氷期が続く間に、更に細かな気候の変動が見られることがある。寒冷な時期を亜氷期 (stadial)、温暖な時期を亜間氷期 (interstadial) と呼ぶ。最終氷期終了前後から現在にかけてはヨーロッパの泥炭湿地で発見された花粉層序がしばしば用いられ、現在では最終氷期の終了から後氷期にかけての気候変化を表現する際に幅広く使われている。 ヨーロッパの花粉帯花粉帯花粉層序年代植生ヨーロッパの考古学的時代区分気候Iaオールデストドリアス (Oldest Dryas) 13,000 - 10,500 BCE ツンドラ 後期旧石器時代後半 寒冷(亜氷期) Ibベーリング (Bølling Oscillation) 10,500 - 10,000 BCE park ツンドラ 後期旧石器時代後半 冷涼-やや温暖(亜間氷期) Icオールダードリアス (Older Dryas) 10,000 - 9,800 BCE ツンドラ 後期旧石器時代後半 寒冷(亜氷期) IIアレレード (Allerød Oscillation) 9,800 - 8,800 BCE ツンドラ、カバノキ林 後期旧石器時代後半 温暖(亜間氷期) IIIヤンガードリアス (Younger Dryas) 8,800 - 8,300 BCE ツンドラ 後期旧石器時代後半 寒冷(亜氷期) IVプレボレアル (Pre-Boreal) 8,300 - 7,700 BCE カバノキ林 後期旧石器時代-前期/中期中石器時代 冷涼(亜間氷期) V and VIボレアル (Boreal) 7,700 - 5,500 BCE マツ/カバノキ林混合林の増加 中石器時代 温暖乾燥(亜氷期) VIIアトランティック (Atlantic) 5500 -3000 BCE ナラ類の混合林 新石器時代-青銅器時代 温暖湿潤(亜間氷期) VIIIサブボレアル (Sub-Boreal) 3000 - 500 BCE ナラ類の混合林 青銅器時代-鉄器時代 温暖乾燥(亜氷期) IXサブアトランティック (Sub-Atlantic) 500 BCE-現在 草本類、マツ類、海岸性森林帯の拡大 鉄器時代 冷涼-温暖湿潤(亜間氷期)
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