後期旧石器時代後半(マドレーヌ文化)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 09:45 UTC 版)
「先史ヨーロッパ」の記事における「後期旧石器時代後半(マドレーヌ文化)」の解説
オーストリアのヴィレンドルフ(Willendorf)では、24000年〜22000前のものと推定される著名なヴィーナス像(ヴィレンドルフのヴィーナス)が発見されている。 後期旧石器時代の末期には、フランスを中心とする西ヨーロッパ一帯にマドレーヌ文化(Madeleinian、Magdalenian)を担う人々が拡散した(17000年前~12000年前頃)。オーリニャック文化を母体としたと推定されているこの文化は、別名マグダレン文化とも呼ばれる。石器組成は石刃を主体としたほか、洞窟壁画などの精神活動の痕跡でもよく知られており、ラスコー(Lascaux)やアルタミラ(Altamira)などの著名な洞窟壁画が多数このオーリニャック=マドレーヌ文化期に描かれている。 この頃のヨーロッパはハプログループI (Y染色体)に属すクロマニョン人が分布していた。
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