主な語彙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 17:54 UTC 版)
(飯)は主に飯塚弁で使われる言葉、(田)は主に田川弁で使われる言葉。 っちゃ=(飯・田)だよ。強調に用いることが多い。豊日方言的特徴。(例:田川弁でしゃべれっち言われても急には出らんっちゃ!=田川弁でしゃべれって言われても急には出ないよ!) ばい=(飯・田)だよ。主に肯定文。「っちゃ」と用法は近い。肥筑方言的特徴。 き=(飯・田)ので・から。理由・原因を表す接続助詞。博多弁の「けん」、北九州弁の「け」に相当する。(例:分からんき、教えて=分からないから、教えて) 〜(し)ちょる /(し)ちょう=(飯・田)〜(し)ている・〜(し終え)ている。(例:このページの予習しちょる?=(すでに)このページの予習してる? / 例:ちゃんと顔洗っちょう?=ちゃんと顔洗った?) 〜(し)よる / (し)よう=(飯・田)〜(し)ている。(例:このページの予習しよる?=(今継続して)このページの予習している? / 例:ちゃんと顔洗いよう?=(習慣的に)ちゃんと顔洗ってる?) 〜(ん)じょ / (ん)じょう=(田)〜ばかり。(例:またいらん事んじょしよるが・・・=また余計な事ばかりしてるなぁ・・・) 〜(っ)ち=(田)〜(だっ)て。(例:あいつこの事知らんっち=あいつはこの事を知らないんだって / 例:なんち?=何て?(何だって?))豊日方言的特徴 しゃあしい=(飯・田)うるさい・やかましい。「(作業・手順が)ややこしくて鬱陶しい」という意味でも使われる。 くらす=(飯・田)殴る。「食らわす」の変形。 はよ=(飯・田)早く。 いもる=(飯・田)びびる。 なん=(飯・田)なに。 せんね=(飯・田)しなさい。 ばってん=(飯)だけど・けど。肥筑方言的特徴。(例:そうばってん=そうだけど) きさん=(飯・田)お前。「お前」を使う人も少なくない。 なして=(飯)なんで・どうして。 なし=(田)なんで・どうして。 つまらん / つぁらん=(飯・田)駄目だ。「つまらない」の意味でも使われる。(例:こっち来(こ)なつぁらんよ=こっちに来なきゃ駄目だよ) おらぶ=(飯)叫ぶ・大きな声で呼ぶ。 やろ=(飯・田)だろ・でしょ。 せん=(飯・田)しない。 ばっさ=(飯)とても。 ぱける=(田)壊れる・故障する。 からう=(飯・田)背負う。 かてる / かたらす=(飯・田)参加させる。 なんかかる=(飯・田)寄りかかる・もたれる。 うち=(飯・田)わたし。主に女性が使用。(例:うちんとこは=私の家庭では) ぎょうらしい=(田)大げさな・騒々しい。 はがいい=(田)歯痒い。 おうちゃきい / ちゃきい=(田)横着だ。 むげない / むげねえ=(田)可哀想だ。 めんどしい=(田)恥ずかしい。誤って「面倒くさい」の意味で使う若者も少なくない。 とっとる=(田)取ってある。(例:これとっとん?=これは取ってあるの?) わるそ=(飯・田)悪い子・悪戯っ子・悪ガキ、または悪戯そのものを指す。悪僧坊主(わるそぼうず)。 げってん=(飯・田)へそ曲がり・意固地で、すぐに癇癪を起こすこと。「げってんを出す・げってんまわす」等と言う。(例:あん子はいっつもげってんじょう出しよる=あの子はいつも癇癪ばかり起こしている / 例:こん、げってんもんが!=この、頑固者(偏屈者)め!) とんぴん=(飯・田)調子(者)、はしゃぐこと、おてんば。動詞として使う場合は、「とんぴんはる(=調子に乗る、図に乗る)」「とんぴんはねる(=はしゃぎ回る)」「とんぴんつく(=調子付く)」などと用いられる。(例:なんとんぴんはっちょんかちゃ=何調子に乗ってんだよ / 例:あんたがとんぴんはねるきやろ=あなたがはしゃぎ回るからでしょう / 例:まあ、(お)とんぴん嬢さんやね=まあ、お転婆なお嬢さんだね)
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