中隊色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 07:28 UTC 版)
これら部隊マークの中でも、飛行戦隊では中隊・飛行隊ごとにマークを色分けすることが多かった(中隊色)。飛行第104戦隊のようにマークではなく、垂直尾翼上端・主翼端・スピナーを塗り分けた部隊、飛行第244戦隊のように戦隊本部のみ垂直尾翼全面を赤で塗り、中隊色の塗り分けは主脚カバーの機体番号にとどめ、マークは共通で白とした部隊など例外も存在する。 例として第64戦隊では「斜矢印」を戦隊本部は「コバルトブルー」、第1中隊は「白」、第2中隊は「赤」、第3中隊は「黄」で、飛行第50戦隊では「電光」を戦隊本部は「青」、第1中隊は「赤」、第2中隊は「黄」、第3中隊は「白」で塗り分け区別していた。なお、第50戦隊のエース・パイロットである穴吹智軍曹が自称していた異名「白色電光戦闘穴吹」は、穴吹の原隊である第1中隊の中隊色「白色」・部隊マーク「電光」・飛行分科「戦闘」に由来する。 また、第50戦隊(太平洋戦争中期以降)や飛行第72戦隊のように、部隊マークにのみならずプロペラのスピナーや、エンジンのカウリング先端をも中隊色で塗り分ける戦隊も存在した。 中隊が廃止され飛行隊編制となった大戦中後期の「戦闘」戦隊においても(#編制)、機材の統一運用はするが中隊呼称を使用ないし事実上の中隊編制を復活する場合が多かったため、中隊色自体は継続して使用する部隊もある。
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