中間密度リポタンパク質(IDL)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 19:44 UTC 版)
「リポタンパク質」の記事における「中間密度リポタンパク質(IDL)」の解説
1.006 - 1.019 g/mL のリポタンパク質。 リパーゼの一種であるリポタンパク質リパーゼ(LPL)によりVLDLやカイロミクロンが加水分解されトリアシルグリセロールを失う過程のリポタンパク質。レムナント(英語でremnant。remainと同系の単語)とも称される。 通常は速やかに代謝されるが、インスリン抵抗性を背景としたメタボリックシンドロームの患者ではLPL活性が低下しており、apo E変異症のIII型高脂血症の患者ではLDL受容体、VLDL受容体、LRP受容体への結合が進まず、レムナントが血中に鬱滞する。 PAG法電気泳動ではmidbandとして定性的・半定量的に測定可能である。また、抗ApoAI抗体と抗ApoB100抗体を使ったRLP-C測定キットでレムナントの多寡が定量的に評価できる。最近ではapo B48定量による評価も検討されている。
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