中間層としてのライブラリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 03:03 UTC 版)
「システムコール」の記事における「中間層としてのライブラリ」の解説
一般にオペレーティングシステムはユーザープログラムとオペレーティングシステムの中間に位置するライブラリを提供している。標準Cライブラリを実装したもの(あるいは同等の機能をもつもの)が多い。このライブラリ内で実際のシステムコール(カーネルへ渡す情報の設定や特権モードへの移行)が行われたり、特権レベルの処理を必要としない様々なデータ処理が行われる。これにより、オペレーティングシステムとアプリケーションの繋がりが緩められ、アプリケーションの移植性が高まっていると言える。特にダイナミックリンクライブラリ (.dll) であれば、システムコール処理部分が実行時にリンクされるため、アプリケーションの実行ファイルをそのまま他のオペレーティングシステム上で実行できる可能性が高まる。 Exokernelに基づいたシステムでは、ライブラリが特に重要である。Exokernelは非常に低いレベルのカーネルAPIしか提供せず、LibOSと呼ばれるライブラリが抽象化やリソース管理の機能を提供している。
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