中国のゆば
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 16:34 UTC 版)
中国では、シート状に干した「腐皮」(フーピー fǔpí)と、棒状に絞ってから干した「腐竹」(フーチュー fǔzhú)が多く、日本の湯葉のような巻いた形状で市販されることはまれである。結んだ状態の「腐皮結」(フーピージエ fǔpíjié)は中国でも作られている。 浙江省の杭州は、「腐皮」の産地として知られており、名物料理のひとつに、湯葉を素揚げにした「脆炸響鈴」(ツイジャーシアンリン cuìzháxiǎnglíng)という料理がある。 台湾では、豆皮(ダゥーポェー tau-phoe)と呼ばれており、雲林県の西螺鎮と莿桐郷は「豆皮」の産地として知られている。 広州でよく見られる広東料理の点心として、豚肉、シイタケ、ニンジンなどの拍子木切りを湯葉で巻き、オイスターソースなどで煮てから、蒸籠で蒸した「鮮竹捲」(シンチョッキュン)、「鮮竹紮」(シンチョッアーッ)、「腐皮捲」(フーペイキュン)がよく食べられている。 「腐竹」は河南省の長葛腐竹、湖南省の永興腐竹、広西チワン族自治区の桂林腐竹など、各地に産地が点在している。「腐竹」は、湯で戻して、煮物の材料にしたり、鍋料理の具として食べられることが多い。
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