中国のかまど神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 05:28 UTC 版)
中国では古来の習慣として、竈神(かまどがみ、そうしん、簡体字: 灶神=ザォシェン、または簡体字: 灶君=ザォジュン)が祭られていた。また、竃神の呼び名は「竃神」の他に「竃王」「竃君」「竃公」「竃君公」「竃王爺」「竃司」というものがある。旧暦12月23日(または年によって24日)は祭竈節(さいそうせつ、チーザォチェ、または竈王節)で、かまどの大掃除をして、かまど神に天帝(玉皇大帝)へ家庭が円満であることを報告してもらった。この日を旧正月(大年)に対して、小年(シャオニェン)とも呼んで、お正月の最終準備を開始する日とした。 竃神の役割として、普段はその家の人々の行いを監視して、一年に一度、旧暦の12月23日に天界に登っていき、その家の人々の善行と悪行を報告することである。この旧暦の12月23日は、それぞれの家の人々は粘り気のある飴を供えて、悪い報告をされないようにする家があれば、報告される内容をより良いものにしてもらうために、酒や肉を供える家もある。 大掃除の一環として12月23日にかまども掃除して、竈神を祭る習慣は、日本にもかまどがあった1960年代までは田舎で行なわれていた。
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