中医薬学・漢方医学との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:22 UTC 版)
「韓医学」の記事における「中医薬学・漢方医学との違い」の解説
韓医学はその多くを中医薬学に拠っているが、鍼灸学は中国・日本と比べると相当異なり、「一鍼二灸三薬」と言われるほど鍼灸が重んじられ、現在の韓国は世界唯一の鍼灸専門医制度を持っている。 また、朝鮮半島の医療制度・伝統を持って発展し、動物性生薬を多用する点にも特徴がある。 李朝末に李済馬が提唱した体質を4つの型に分ける「四象医学」も日本で知られている。現在の韓国の医療は、現代医学と東洋医学の二本立て体制で、韓医師(Oriental Korean Medical Doctor : OMD)は、現代医学の医師同様大学で6年間の教育を受け、漢方専門医師資格と共に鍼灸の資格を持ち、鍼灸術と生薬を併用して治療を行う。 日本では、百済の法蔵(7世紀末 - 8世紀初頭)など、朝鮮半島から渡来した医師が古くから活躍し、『医方類聚』(1445年)、『東医宝鑑』(1661年)などの医学書が日本に渡来するなど、中国医学だけでなく、朝鮮の医学も日本に影響を与えた。鎖国していた江戸時代にも、朝鮮通信使に同道した医師と日本の医師たちが活発に交流しており、その問答の記録が残されている。
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