世紀の区切りに関する議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 02:04 UTC 版)
世紀の区切りについて、20世紀を例に取ると、次の2つの考え方がある。 1901年1月1日に始まり、2000年12月31日に終わる。 1900年1月1日に始まり、1999年12月31日に終わる。 1. の方が正式の区切り方であり、したがって21世紀は2001年1月1日に始まり、2100年12月31日に終わる。このようになる理由は、西暦には0年を設けないからであり、1世紀は1年から100年まで、2世紀は101年から200年までとなる。その後も同様に100年ずつに区切っていくと、20世紀は前述の 1. の区切り方となって、それに続く21世紀も2001年から2100年までの100年間となるのである。 世紀の区切りがいつであるかについては、記録[要文献特定詳細情報]によると16世紀末から議論が繰り返されてきた。100年ごとに訪れる区切りが近づくたびに議論が蒸し返されるのは、一度議論に参加した当事者が、次に議論が為される100年後には全て死亡しているからである。 欧米では、21世紀は2000年から始まると考える意見も根強かった。2000年の元日には、新しいミレニアムの始まりとあいまった祝賀イベントなどが各地で行われた。2000年という区切りがいいことに加え、キリストの大聖年に当たるということも大きい。日本人の多くはこのような習慣がないため、2001年から始まるとする人が多かった。政府の公式見解で一旦は2000年を区切りとして採用しながら、それを撤回して2001年から始まるとアナウンスする国も見られた。
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