世界資本主義論の成立とは? わかりやすく解説

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世界資本主義論の成立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/21 05:04 UTC 版)

世界資本主義論」の記事における「世界資本主義論の成立」の解説

世界資本主義論の成立過程について櫻井毅は、以下のように証言している。 岩田弘(1929−2012)が独自に世界資本主義論構想明らかにしたのは,かなり以前大学院時代のことである.はじめは鈴木理論という名称の下,鈴木鴻一郎教授陰に隠れていた.宇野理論主要な後継者一人目されていた鈴木鴻一郎新たに鈴木理論踏み出した最初編著書経済学原理上下』(東京大学出版会)は,当時大学院鈴木演習博士課程院生八名による分担執筆原稿鈴木手を入れるという形で上巻1960年下巻がかなり遅れて 1962 年刊行された.上巻岩田方法論鈴木独自の考え混在していた.しかしその大綱を示す「序論草稿最後に岩田実質的に執筆したといわれる下巻では岩田自身方法がより全面的に出て多く原稿事実上没になり,のち自ら認めているように叙述表現岩田自身言葉によるところが多くなった.やがて大学院終えて立正大学就職した岩田宇野理論批判者として岩田弘自身の名前でその全貌現わすに至る. 「世界資本主義」という名称自体1930年代コミンテルンが「資本主義全般的危機」を唱えた当時しきりに使われ言葉であった。しかし、「世界資本主義」という言葉岩田込めた含意極めて意図的であった。それは宇野弘蔵経済学方法論根底から批判するものであった

※この「世界資本主義論の成立」の解説は、「世界資本主義論」の解説の一部です。
「世界資本主義論の成立」を含む「世界資本主義論」の記事については、「世界資本主義論」の概要を参照ください。

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