不規則抗体の種類とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 不規則抗体の種類の意味・解説 

不規則抗体の種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 14:34 UTC 版)

不規則抗体」の記事における「不規則抗体の種類」の解説

Rh系 輸血妊娠発生する免疫抗体。主に免疫原性の順にD、E、c、C、eの5種があり、量的効果を持つ。間接抗グロブリン法で検出されるまた、酵素法強化される遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因。 抗D 適合率0.5% 臨床的意義あり 抗E 適合率50% 臨床的意義あり 抗c 適合率12% 臨床的意義あり 抗C 適合率44% 臨床的意義あり 抗e 適合率9% 臨床的意義あり Kell系 輸血妊娠発生する免疫抗体。間接抗グロブリン法でのみ検出される塩酸グリシンEDTA処理で破壊される遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因。 抗K 適合率99.9% 臨床的意義あり 抗k 適合率0.01% 臨床的意義あり Duffy系 輸血妊娠発生する免疫抗体量的効果を持つ。間接抗グロブリン法で検出されるまた、酵素法検出されない遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因。これに対す抗原が無いと、マラリア感染対す抵抗性を持つ。 抗Duffya 適合率1% 臨床的意義あり 抗Duffyb 適合率80% 臨床的意義あり Kidd系 輸血妊娠発生する免疫抗体量的効果を持つ。間接抗グロブリン法で検出されるまた、酵素法強化される遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因。これに対す抗原が無いと、赤血球尿素対す抵抗性を持つ。 抗Kidda 適合率27% 臨床的意義あり 抗Kiddb 適合率23% 臨床的意義あり MNSs系 輸血妊娠発生する免疫抗体量的効果を持つ。生食法、間接抗グロブリン法で検出されるまた、酵素法検出されない遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因。 抗M 適合率22% 臨床的意義はまれ(37度で反応しない場合臨床的意義はないが、37反応性場合臨床的意義あり) 抗N 適合率28% 臨床的意義なし 抗S 適合率89% 臨床的意義あり 抗s 適合率0.3% 臨床的意義あり Lewis系 自然発生する自然抗体生食法、間接抗グロブリン法で検出されるまた、酵素法強化される市販中和試薬(型物質)で中和し検出されないようにできる。これを利用し同定することができる。 遅発性輸血副作用(DHTR)の発生要因新生児には抗原が無いので新生児溶血性疾患(HDN)は起きない。 抗Lewisa 適合率78% 臨床的意義はまれ(37度で反応しない場合臨床的意義はないが、37反応性場合臨床的意義あり) 補体結合して溶血起こす。 抗Lewisb 適合率32% 臨床的意義なし P系 自然発生する自然抗体生食法、間接抗グロブリン法で検出される遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因。 抗P1 適合率65% 臨床的意義なし 市販中和試薬(型物質)で中和し検出されないようにできる。これを利用し同定することができる。 抗P 適合率0.01%以下 臨床的意義あり 補体結合して溶血起こす。 抗Tja(PP1Pk) 適合率0.01%以下 臨床的意義あり 補体結合して溶血起こすDiego系 輸血妊娠発生する免疫抗体。間接抗グロブリン法で検出される遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因。 抗Dia 適合率90% 臨床的意義あり 抗Dib 適合率0.2% 臨床的意義あり Xg[要曖昧さ回避]系 輸血妊娠発生する免疫抗体。間接抗グロブリン法で検出されるまた、酵素法検出されない適合率20% 臨床的意義なし Jra系 輸血妊娠発生する免疫抗体。間接抗グロブリン法で検出される遅発性輸血副作用(DHTR)、新生児溶血性疾患(HDN)の発生要因4つのHTLA(高力価低凝集力抗体)の代表格適合率0.03% 臨床的意義あり Bg[要曖昧さ回避]系 HLA関連する抗体。間接抗グロブリン法で検出される適合率86% 臨床的意義なし クロロキン処理で破壊される。 I[要曖昧さ回避]系 通常寒冷凝集素呼ばれる抗体生食法で検出される適合率99% 臨床的意義なし だが、中にはアロ抗体として臨床的意義のあるものがあり、この場合適合率0.01%以下 市販の中和試薬(型物質)で中和し検出されないようにできる。これを利用し同定することができる。

※この「不規則抗体の種類」の解説は、「不規則抗体」の解説の一部です。
「不規則抗体の種類」を含む「不規則抗体」の記事については、「不規則抗体」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「不規則抗体の種類」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「不規則抗体の種類」の関連用語

不規則抗体の種類のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



不規則抗体の種類のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの不規則抗体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS