不整路乗り心地
平坦でない路面を走行することによって車両に生ずる、各種の振動に対する乗員の感覚のこと。路面の形状や車速によって車両の振動挙動が異なり、それに対する乗員の感覚も異なる。うねり路では車両はバウンシング、ピッチング、ローリングといった1~2Hzの振動(ばね上共振)や、シート上の人体がとくに大きく揺れる2~5Hzの振動(シート、人体系の共振)を生じて、乗員はふわふわと感ずる。ランダムな形状の凹凸では、前述の振動に加えて車両はばね下共振、エンジン剛体共振、車体の曲げ、ねじり共振などが励起されてブルブルと感じ、凹凸が大きい場合や、段差、突起などでは突き上げやボトミングを生じて、人体は上下、前後に鋭く突かれる。
参照 エンジンシェイク、突き上げ、乗り心地、バウンシング、ばね上共振、ばね下共振、ピッチング、ボトミング、ローリング- 不整路乗り心地のページへのリンク