三河島菜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 15:28 UTC 版)
三河島では三河島菜という青菜が特産で、漬け菜の代表格とされ、江戸の食文化を支えた(江戸野菜のひとつ)。小松川の小松菜と比肩する人気を誇ったという。 しかし、白菜の普及によって市場での扱いが減少したことや、宅地化の進行にともなう農地減少の影響を受け、三河島地域での生産は行われなくなった。 ただし、仙台藩の足軽が参勤交代の際に江戸から三河島菜を持ち帰ったものが仙台地方において生産され、「芭蕉菜」の名で呼ばれている(仙台伝統野菜のひとつ「仙台芭蕉菜」)。2010年には、芭蕉菜のルーツが三河島菜であることが判明、古文書によっても三河島在来種である「青茎三河島菜」であることが跡付けられた。このため、2010年代以後に「青茎三河島菜」として東京西部の農家で栽培がおこなわれるようになり、東京への「里帰り復活」が行われることとなった
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