三圃式農業より後の時代における穀草式農業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 01:38 UTC 版)
「穀草式」の記事における「三圃式農業より後の時代における穀草式農業」の解説
三圃式農業から発展する形で成立した狭義の穀草式農業は、穀物などを数年間栽培した後、多年生の牧草を作付けして数年間牧草地=放牧地として地力を回復させるという形で、畑地と草地を規則的に交替させていく。畑地としての利用によって消耗した土壌の有機質を、クローバーやライグラスなどの牧草の作付けによって回復させるとともに、土壌侵食や雑草繁茂を防ぐ狙いもあった。典型的な輪作のパターンのひとつは、「小麦→大麦→大麦→牧草→牧草→牧草→休閑」と7年周期で繰り返すというものであった。 一般的には、三圃式農業から穀草式農業を経て輪栽式農業へと移行するとされ、三圃式農業から穀草式農業への移行は概ね16世紀から18世紀前半に進み、さらに18世紀半ばから19世紀半ばにかけて輪栽式農業へと移行したとされるが、19世紀末のイギリスの例のように、農業を取り巻く環境の変化によって輪栽式農業から穀草式農業へと後退する場合も見られた。
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