三十帖冊子事件とは? わかりやすく解説

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三十帖冊子事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/05 14:55 UTC 版)

無空」の記事における「三十帖冊子事件」の解説

三十帖冊子とは、空海が唐から請来した経籍で、朝廷進上した分とは別に手元においておくため自ら書写した冊子本長く東寺所蔵されていたが、貞観18年876年6月高野山真然東寺長者真雅から借り受けて持ち帰りその後東寺側の度重なる返還要請拒否しつつ、真然から弟子初代金剛峰寺座主寿長第2代座主無空へと伝えられた。寛平6年894年)に金剛峰寺座主となった無空は、三十帖冊子を守るため、高野山山城国往還する際も常に携行していたという。延喜16年916年6月26日無空山城国の円提寺で死去東寺長者観賢は、なおも言を左右にして冊子返還しない無空弟子僧らに業を煮やし宇多法皇事の次第奏上法皇譴責受けた無空弟子らは、ついに冊子東寺返還した延喜18年918年3月冊子観賢によって天覧供され、翌19年919年11月冊子永く東寺経蔵安置し東寺一長者守護させるよう勅命下された。こうして三十帖冊子事件は解決したが、権威失った高野山荒廃招いた伝えられる

※この「三十帖冊子事件」の解説は、「無空」の解説の一部です。
「三十帖冊子事件」を含む「無空」の記事については、「無空」の概要を参照ください。

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