一般映画制限付
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:45 UTC 版)
「映画のレイティングシステム」の記事における「一般映画制限付」の解説
15歳未満(中学生以下)の入場・鑑賞を禁止する目的で、1976年に導入された指定のこと。R指定とも呼ばれる。 1998年5月にはR-15指定へ、2009年5月にはR15+へ名称変更された。 後述するアメリカ合衆国の映画区分であるR(Restricted)を参考にして導入された区分でありR指定のRはそれにちなむ。また、「制限付」は「Restricted」を直訳したもの。 当初はアメリカと同様に保護者同伴に限り観賞可能だったが、多数の映画館で守られず、翌年からは保護者同伴でも入場・鑑賞も禁止される事態となった。なお、日本映画のR指定第1号は『任侠外伝 玄界灘』、外国映画の第1号は『スナッフ/SNUFF』である。 前述のように、この区分は1998年に廃止され、現在はR15+に名称変更されているため、現在の日本映画界にR指定と呼ばれる区分は存在しないが、現在はR指定という名称が一人歩きして前述のR15+やR18+のような年齢制限のある区分の総称としてR指定の名称が用いられる場合が多い。しかし、そもそもR指定とは複数ある区分の一つに過ぎないため誤用である。 また、日本映画界でR指定という区分が有名無実となった現在はR指定のRの意味が区分を意味するレイティングの英語表記であるRatingの頭文字だとしてR指定という名称が映画区分全体を指す総称であるかのように言われることもある。しかし、前述したようにこの区分の略称であるRはアメリカ合衆国の映画区分であるRと同様Restrictedの頭文字であるためこれも誤用である。
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