一次史料の意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 08:46 UTC 版)
(正確性の検証はともかく)一次史料は歴史的問題に新たな情報を提供するものである。歴史学者は自ら一次史料を確認するとともに、新たな(未発見の)一次史料を探すことに熱心である。なぜなら、既存の文献類のみを元に書き、史料を使わない研究は、オリジナルな研究とは認められがたいからである。 ただし、一次史料は必ずしも正確というわけではない。日記や手紙などは主観的で偏った記述も付き物であり、歴史知識の乏しい人間が偏向した一次史料の記述を直接読めば誤った情報を得る事になる。そのため、一次史料の読解のためには、その史料にバイアスを与える種々の性格を把握しなければならない。また、ある文献を二次史料だからといった理由のみで価値が低いと捨て去るのでは重要な情報を見落とすことにもなりかねないので、注意が必要である。
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