一家創立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 14:33 UTC 版)
一家創立とは、家督相続や分家とは異なり、新たに戸主になる者の意思とは無関係に、法律の規定により当然に家が設立される場合をいう。 一家創立は次の場合に生じる。 子供の父母が共に分からないとき(改正前民法733条3) 非嫡出子が、戸主の同意が得られずに、父母の家に入ることができなかったとき(改正前民法735条2) 婚姻・養子縁組をした者が離婚・養子離縁をした際に、復籍するはずの家が廃家や絶家により無くなっていたとき(改正前民法740条) 戸主の同意を得ずに婚姻・養子縁組をした者が離婚・養子離縁した際に、復籍すべき家の戸主に復籍拒絶をされたとき(改正前民法741条・742条・750条) 家族が離籍されたとき(改正前民法742条・749条・750条) 家族が残っている状態で絶家し、入るべき家が無くなったとき(改正前民法764条) 日本国籍を持たない者が、新たに国籍を取得したとき(旧国籍法5条5・24条・26条) 無戸籍の父母の間の子が日本で生まれたとき(旧国籍法4条) 戸主でないものが爵位を授けられたとき(明治38年 戸主ニ非サル者爵位ヲ授ケラレタル場合ニ関スル法律) 皇族が臣籍降下したとき(明治43年皇室令2号)
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