ワッデルの奇行伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/12 14:35 UTC 版)
「1905年のメジャーリーグベースボール」の記事における「ワッデルの奇行伝説」の解説
ワッデルは今日から見ると発達障害ではないかと考えられるが、彼にとって野球が最も重要なものとは思っていなかった。野球以上に大切なものを沢山持っていたことは確かである。それは釣りであり、酒であり、パレードであり、そして消防車が大好きな人間であった。今日に伝えられる彼の奇妙な行動は以下の通りである。 試合中に消防車のサイレンを聞くと、球場を抜け出して火事現場に駆けつけ消化活動の手伝いをした。 パレードを見ると、途端に先頭に立ってバンドを先導した。 球場へ向かう途中に子供たちが遊んでいる所に出くわすと、一緒に何時間でも遊んだり、草野球をしていたら一緒に参加した。 シーズン中に突然姿を消し、10日間釣りに行っていた。 試合の先発投手を予告されていても、球場に行く途中に何かあると遅れてしまうので付き添いをつけたり、子供と遊んでいるところを発見されて球場に急ぎ、その試合を完封勝利で飾ったという話も残っている。酒も好きでよく喧嘩もしてケガをした。結局彼の扱いにどの球団も苦慮して、コニー・マック監督が一番上手く導いたとも言われている。最多勝1回・最多奪三振6回・最優秀防御率1回、通算193勝で通算防御率2.16のワッデルは1910年に引退し、それから4年後に38歳で死去した。歴代のメジャーリーガーの中で最も奇妙なヒーローであったが、ボールを投げると凄い投手であった。(1946年殿堂入り)
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