ローマ暦の日付の数え方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 21:05 UTC 版)
ローマ暦では今のように「1月5日」というような日付の呼び方はしなかった。各月に3つずつ、特別な日があって、それぞれ、 Kalendae (カレンダエ):月の最初の日。その月の Nōnae がいつであるかを宣言する日であり、「宣言する」という意味のラテン語の動詞 calāre/kalāre に由来する。また、暦をカレンダーというのは、これに由来する。 Nōnae (ノーナエ):月の第5日または第7日。Īdūs から数えて(後述するように Īdūs も含めて)9日前であり、「第9の」を意味するラテン語の序数詞 nōnus の語尾変化形そのものである。 Īdūs (イードゥース):月の第13日または第15日。この語の由来ははっきりしないが、Nōnae の8日後であり、「第8の」を意味するエトルリア語に由来するとの説がある。 と呼ばれた。ただし、ローマ暦の1ヶ月は、太陰暦と違い、月の運行とはずれているため、ノーナエ、イードゥースは実際には本当の半月、新月とはならない。この3つの基準日を元に、それぞれの日の名前が決まる。 小の月のノーナエは第5日、イードゥースは第13日だった。具体的には1月、2月、4月、6月、8月、9月、11月、12月。 大の月のノーナエは第7日、イードゥースは第15日だった。具体的には、3月、5月、7月、10月。 9月1日は、9月のカレンダエ、9月5日は9月のノーナエと呼ばれた。 その他の日付の呼び方も現代とは異なる。ローマ暦は基本的に逆算式だった。具体的には、9月2日は「9月のカレンダエの翌日」や「9月2日」とは呼ばれず、「9月のノーナエの4日前」と呼ばれた。9月の例を1日から30日までを次に列挙する。
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