ロマンポルノの制作終了
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 17:39 UTC 版)
「日活ロマンポルノ」の記事における「ロマンポルノの制作終了」の解説
1988年4月14日に、にっかつ経営陣は東京プリンスホテルにて記者発表を行い、同年6月をもって「ロマンポルノの映画製作を終了する」と発表した。第1作の公開から数えて16年半にして「ロマンポルノ」の時代は終焉を迎えたのである。同年5月28日公開の最後の作品は、後藤大輔監督『ベッド・パートナー』及び金澤克次監督『ラブ・ゲームは終わらない』。この2作品とも、両監督のデビュー作となった。 なお、これに合わせて7月1日より、にっかつ系映画館を「ロッポニカ」と改名し、「ロッポニカ」レーベルで、一般映画の製作・配給を再開する(第1作は神代辰巳監督『噛む女』・小澤啓一監督『メロドラマ』)。同時に、一般映画を上映できない成人映画館に向けて、系列のエクセス・フィルムで成人映画の買付け・配給を行った。しかし、一般映画路線は不入りで半年で打ち切られ、以後多くのロッポニカ館においても、エクセス・フィルム作品を上映する。また、ケーブルテレビ(CATV)のコンテンツ・チャンネルNECOを設立したが、バブル景気に乗じて過剰投資に走りすぎ、バブル崩壊後経営状況は悪化の一途をたどる。 1989年8月3日、にっかつは成人映画路線を、別会社「新日本映像株式会社」に委託、「エクセス・フィルム(エクセス・ポルノ)」のレーベル名で、新作の製作を開始した。 前述の経緯もあり、各ロマンポルノ作品の上映権など諸権利も日活から新日本映像に移管されている。
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