ロシアに戻った黄金の卵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 01:25 UTC 版)
「インペリアル・イースター・エッグ」の記事における「ロシアに戻った黄金の卵」の解説
9点を数えた故マルコム・フォーブスのコレクションは、その死後、2004年2月に遺族からサザビーズのオークションに出される。ところが競売が始まる前にロシアの新興財閥社長ヴィクトル・ヴェクセリベルクが代理人として全点買い取った。購入者アレクサンドル・イワノフ (美術蒐集家)は、ソビエト崩壊後の大富豪で美術品コレクターである。それまで、ファベルジェが作った卵の最高額は2002年に付いた「冬」の960万ドルだったところを、フォーブス・コレクションの落札は9点で1億ドルに達したといわれ記録を塗り替えたのである。イヴァノフとヴェクセリベルクたちが計画したファベルジェ美術館はサンクトペテルブルクに開館した。 2013年、イギリスのテレビ局が組んだドキュメンタリー番組 BBC Four の取材に応じたヴェクセリベルクは、インペリアル・イースター・エッグ 9 点の収集に 1 億アメリカドル以上をつぎ込んだと明かしている。ロシア国民として国の歴史と文化を伝える貴重な品、世界最高の宝飾品を守ろうと収集したのであって、自宅に飾り独占するためではないと強調すると、番組内で美術館を建てて所有するファベルジェの卵を公開するつもり だと語った (美術館は2013年11月19日にサンクトペテルブルクに開館。サンクトペテルブルクのファベルジェ美術館も参照)。
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