ロケット弾発射車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:48 UTC 版)
ロケット発射装置やロケット弾の発射機は簡便で済み、ロケット弾を多数用意してパイプ状の発射機を並べれば、比較的簡単に大量の爆発物を広い範囲に向けて一斉に発射する事が可能となる。これにより広範囲に制圧射撃することができる。これは、無誘導ロケット弾の精度の低さを補う使い方である(後述)。爆発物入りのロケット弾の代わりに地雷を投射したり、クラスター爆弾のように小型爆発物を散布するキャニスターを発射して、展開中の地上部隊に対する面的な攻撃に使用される。ソビエト連邦のカチューシャがこの種の兵器としては始めて実用化され、現代ではアメリカ合衆国のMLRSが西側諸国の代表的なロケット弾発射車両であるが、必要な技術レベルはそれほど高くないため、世界各国で大型トラックの荷台に多連装ロケット砲を搭載したものが各種開発されている。また、民兵組織や武装勢力などでも、テクニカルと呼ばれる民間SUVに後述の攻撃ヘリコプター用のロケット弾ポッドを搭載した即製のロケット弾発射車両が使用されている。
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