レシとソチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:30 UTC 版)
1895年、『パリュード』を発表。これが象徴主義との実質的な決別となる。1897年、『地の糧』を発表。1902年の『背徳者』においては、生の価値と快楽に目覚め、既成道徳から背をそむけてゆく男の悲劇を描く。この時期の作品はナチュリスムと呼ばれる流れに位置づけられた。 1909年、『狭き門』を発表、過剰な神秘主義に陥るヒロインの愛と悲劇を描く。1914年の『法王庁の抜け穴(フランス語版)』では、ローマ法王やフリーメイソンを皮肉ったストーリー設定の下、動機のない殺人(「無償の行為」)を遂行するラフカディオという主人公を登場させた。なお、ジッドは『背徳者』、『狭き門』、『田園交響楽』(1919年)などの一人称語り手による単線的な筋の作品を「レシ(物語)」、『パリュード(フランス語版)』、『鎖を離れたプロメテ』(1899)、『法王庁の抜け穴』などの批判的・諧謔的な作品を「ソチ(茶番劇)」と分類して、「ロマン(小説)」と区別している。
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