レイアウトとシーナリーセクション、ジオラマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 06:06 UTC 版)
「レイアウト (鉄道模型)」の記事における「レイアウトとシーナリーセクション、ジオラマ」の解説
鉄道模型での「情景模型」を指す用語には、「レイアウト」の他に「シーナリーセクション」(Scenery section)という言葉もある。情景が備わり、車両の走行が主目的のものがレイアウトと呼ばれるのに対し、シーナリーセクションは特に車両の走行にとらわれない小規模な情景模型で、「ジオラマ」と呼ばれることもある。車輛も情景の一部として固定もしくは静置されているので走行や集電を考慮する必要が無く、線路そのものにもレール歪みの表現やウェザリングを施したり、線路内に雑草を配置することが可能となる。また、テーマによっては線路すら無い作品も見受けられる。 日本では、プラモデルの分野で「ジオラマ」という言葉が一般的なものとなる以前から、鉄道模型では「レイアウト」や「シーナリーセクション」という言葉が使用されていた。これは、戦後創刊された鉄道趣味専門誌である「鉄道模型趣味」の主筆であった山崎喜陽が、国内に情景模型を普及させるにあたり、アメリカの「モデル・レイルローダー」(Model Railroader)誌の内容を紹介したことが始まりであった。 一方「ジオラマ」という用語は1970年代にプラモデルの分野でミリタリーものを中心とした情景作りが盛んとなって以降、情景模型を指す言葉として一般化し、現在では鉄道模型においても「レイアウト」と「シーナリーセクション」を「ジオラマ」と呼ぶこともある。また、博物館などでは情景模型全般を「ジオラマ」と呼び、「レイアウト」と「ジオラマ」の使い分けをしない場合が多い。
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