ルートフラッピング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 09:20 UTC 版)
「Border Gateway Protocol」の記事における「ルートフラッピング」の解説
ルートフラップダンピングは、ルートフラッピングによる影響を軽減させるために組み込まれている。ルータでのフラッピングはWAN/WLANのリンクやインターフェースが故障したり自己修復されたりすること、誤設定されること、誤管理されることで発生する。もしルートフラップダンピングがなかった場合、フラッピングを起こしたルートはただちにルーティングテーブルから削除されるが、その際にルータに高負荷がかかる恐れがあり、それがルーティングの安定性に重大な影響を及ぼす可能性がある。 ダンピングがあることで、ルートのフラッピングは指数減少する。どういう原因かを問わず、ルートが利用ができなくなったが、すぐさま復活するという事象が起きた場合、初回はBGPの通常のフェイルオーバーする時間を維持するためにダンピングは何も行わない。2回目に同じことが起きた場合、BGPはこのプリフィックスを通ることを一定時間避ける。以降、同じことが起きるたびに指数関数的にタイムアウトの時間が減る。異常な状況が去り、一定時間がたつとプリフィックスは何事もなかったかのように復活する。ダンピングはDoS攻撃を軽減することも可能である。またダンピングのタイミングはカスタマイズ可能である。 バックボーンのリンクとルータのプロセッサの速度が速くなりネットワークに変化があった場合、ルータのルーティングテーブルに非常に速く反映できるようになってからは、一部のネットワーク構築にかかわる人からルートフラップダンピングはそれほど重要ではないのではないか、むしろ状況を悪化させてるのではないかという意見が出ている。この意見については今後、研究と議論が必要である。
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