リー軍の分割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/31 05:18 UTC 版)
「メリーランド方面作戦」の記事における「リー軍の分割」の解説
リーはメリーランドに入りながら自軍を2つに分けた。ペンシルベニア州チェンバーズバーグにおける軍事行動の情報を得た後で、ジェイムズ・ロングストリート少将をブーンズボロへ、続いてヘイガーズタウンに派遣した(当時チェンバーズバーグにはわずか20名の民兵しかおらず、情報は脅威を過大につたえていた)。ストーンウォール・ジャクソン少将はハーパーズ・フェリーの北軍武器庫の占領を命じられた。このことで、サウス山で自軍の後衛となるのは希薄に拡がったJ・E・B・スチュアート少将の騎兵隊とD・H・ヒル少将の師団があるだけとなった。 リーがこの自軍を分けてハーパーズ・フェリーを確保しようとした危険な戦略を選んだ具体的理由は分かっていない。1つの可能性として、シェナンドー渓谷を通じてその補給線をハーパーズ・フェリーで意のままにできることを知っていたことである。メリーランドに入る前に、北軍のウィンチェスター、マーティンズバーグおよびハーパーズ・フェリーにいる守備隊は一発の銃火も交わさずに遮断され放棄されると考えていた(そして実際に、ウィンチェスターもマーティンズバーグも明け渡された)。他の可能性として、そこには重要な物資が多くあり、実質的に防衛が難しいという魅力ある目標だったということである。マクレランはハーパーズ・フェリーから撤退しその兵士を自軍に付属させる許可をワシントンに求めたが、この要請は拒絶された。
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