リーマン面上の計量についての概観とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > リーマン面上の計量についての概観の意味・解説 

リーマン面上の計量についての概観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 07:54 UTC 版)

ポワンカレ計量」の記事における「リーマン面上の計量についての概観」の解説

複素数平面上の計量一般に、λ を z および z を変数とする正実数値函数として d s 2 = λ 2 ( z , z ¯ ) d z d z ¯ {\displaystyle ds^{2}=\lambda ^{2}(z,{\bar {z}})\,dz\,d{\bar {z}}} なる形に表すことができ、複素数平面上の曲線 γ の長さ l(γ) は l ( γ ) = ∫ γ λ ( z , z ¯ ) | d z | {\displaystyle l(\gamma )=\int _{\gamma }\lambda (z,{\bar {z}})\,|dz|} で与えられるまた、複素数平面部分集合 M の面積 area(M) は area ( M ) = ∫ M λ 2 ( z , z ¯ ) i 2 d z ∧ d z ¯ {\displaystyle {\text{area}}(M)=\int _{M}\lambda ^{2}(z,{\bar {z}})\,{\frac {i}{2}}\,dz\wedge d{\bar {z}}} と書ける。ただし、 ∧ {\displaystyle \wedge } は体積形式構成するのに用い外積である。この計量行列式の値は λ4 に等しく、従って行列式の平方根は λ2 である。平面上のユークリッド体積形式 dxdy に対してd zd z ¯ = ( d x + i d y ) ∧ ( d xi d y ) = − 2 i d xd y {\displaystyle dz\wedge d{\bar {z}}=(dx+i\,dy)\wedge (dx-i\,dy)=-2i\,dx\wedge dy} なる関係が成り立つ。函数 Φ(z, z) が計量ポテンシャル (potential of the metric) であるとは 4 ∂ ∂ z ∂ ∂ z ¯ Φ ( z , z ¯ ) = λ 2 ( z , z ¯ ) {\displaystyle 4{\frac {\partial }{\partial z}}{\frac {\partial }{\partial {\bar {z}}}}\Phi (z,{\bar {z}})=\lambda ^{2}(z,{\bar {z}})} を満たすことを言う。ラプラス-ベルトラミ作用素 Δ は Δ = 4 λ 2 ∂ ∂ z ∂ ∂ z ¯ = 1 λ 2 ( ∂ 2 ∂ x 2 + ∂ 2 ∂ y 2 ) {\displaystyle \Delta ={\frac {4}{\lambda ^{2}}}{\frac {\partial }{\partial z}}{\frac {\partial }{\partial {\bar {z}}}}={\frac {1}{\lambda ^{2}}}\left({\frac {\partial ^{2}}{\partial x^{2}}}+{\frac {\partial ^{2}}{\partial y^{2}}}\right)} で与えられ計量ガウス曲率 K は K = − Δ log ⁡ λ {\displaystyle K=-\Delta \log \lambda } で与えられる。この曲率リッチスカラー曲率テンソル半分である。 等距写像 (isometry) は角度弧長保ちリーマン面上で等距写像座標変換同一視される。つまり、ラプラス-ベルトラミ作用素主曲率等距写像に関する不変量のである。従って例えば、S が計量 λ2(z, z) dzdz を、T が計量 μ2(w, w) dwdwそれぞれ持つリーマン面とすれば写像 f : S → T ; z ↦ w ( z ) {\displaystyle f\colon S\to T;\;z\mapsto w(z)} が等距変換となるための必要十分条件は f が共形写像となることであり、それには μ 2 ( w , w ¯ ) ∂ w ∂ z ∂ w ¯ ∂ z ¯ = λ 2 ( z , z ¯ ) {\displaystyle \mu ^{2}(w,{\bar {w}})\;{\frac {\partial w}{\partial z}}\,{\frac {\partial {\bar {w}}}{\partial {\bar {z}}}}=\lambda ^{2}(z,{\bar {z}})} が成り立てば十分である。ここに、写像が共形であることを要求することは w ( z , z ¯ ) = w ( z ) {\displaystyle w(z,{\bar {z}})=w(z)} が成り立つこと、即ち、 ∂ ∂ z ¯ w ( z ) = 0 {\displaystyle {\frac {\partial }{\partial {\bar {z}}}}w(z)=0} が満たされることを言うに他ならない

※この「リーマン面上の計量についての概観」の解説は、「ポワンカレ計量」の解説の一部です。
「リーマン面上の計量についての概観」を含む「ポワンカレ計量」の記事については、「ポワンカレ計量」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「リーマン面上の計量についての概観」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「リーマン面上の計量についての概観」の関連用語

1
ポワンカレ計量 百科事典
32% |||||

リーマン面上の計量についての概観のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



リーマン面上の計量についての概観のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのポワンカレ計量 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS