リンカーン・ノーチラスとは? わかりやすく解説

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リンカーン・ノーチラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/20 06:57 UTC 版)

リンカーン・MKX (Lincoln MKX エムケイエックスまたはマーク・エックス) は、アメリカのフォード・モーターが同社の高級車部門にあたるリンカーン・ブランドで製造・販売している中型高級クロスオーバーSUV(CUV)である。

2019年のマイナーチェンジの際にリンカーン・ノーチラス(Lincoln Nautilus)へと名称が変更された。

概要

初代 U388型(2006年 - 2015年)

リンカーン・MKX(初代)
U388型
後期型(フロント)
後期型(リア)
概要
製造国 カナダ
販売期間 2006年 - 2015年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 FWD/AWD
プラットフォーム フォード・CD3プラットフォーム
パワートレイン
エンジン 3.5L V6 DOHC
3.7L V6 DOHC
変速機 6速AT
車両寸法
ホイールベース 2,825mm
全長 4,735mm
全幅 1,925mm
全高 1,715mm
車両重量 1,910kg(FWD)
2,000 kg(AWD)
系譜
先代 リンカーン・アビエーター
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2005年に生産中止されたアビエーターの後継として、2006年1月に開催された北米国際オートショーにて発表。同年12月に発売された。

前身のアビエーターがボディオンフレームシャシーの古典的なSUVだったのに対し、MKXではユニボディ構造のクロスオーバーSUVに生まれ変わっている。プラットフォームはフォード・CD3プラットフォームを採用し、姉妹車フォード・エッジとはボディシェルも共有する。ボディタイプは5ドアのみ。Vista Roofと呼ばれる大きな面積のグラスサンルーフを持つことが特徴である。

エンジンはDuratec 35と呼称される新開発の3.5 L V型6気筒DOHCを搭載。最高出力269ps(198kw)/6250rpm、最大トルク34.6kgm(339Nm)/4500rpmを発揮する。トランスミッションはGMと共同開発した6速フロアATのみが用意されている。

2010年1月には北米国際オートショーでフェイスリフトを受けた2011年モデルが発表された。エンジンは3.7 LのDuratec 37に換装され、最高出力309ps(227kw)/6500rpm、最大トルク38.7kgm(380Nm)/4000rpmを発揮する。

日本へはフォード・ジャパン・リミテッドにより2008年9月から正規輸入・販売が開始された。なお、日本仕様はナビゲーターと異なり、右側の死角確認用のサイドアンダーミラーの代わりに小型カメラを装着している。

2代目 U540型(2015年 - 2023年)

リンカーン・MKX(2代目)

リンカーン・ノーチラス(初代)
U540型
MKX
ノーチラス(フロント)
ノーチラス(リア)
概要
製造国 カナダ
中国
販売期間 2015年 - 2023年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 FWDAWD
プラットフォーム フォード・CD4プラットフォーム
パワートレイン
エンジン V6 3.7L Ti-VCT
V6 2.7L エコブースト
直4 2.0L エコブースト
変速機 6速AT
サスペンション
マクファーソン・ストラット式
インテグラルリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,849mm
全長 4,844mm
全幅 1,936mm
全高 1,687mm
車両重量 1,879 - 2,015kg
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2014年4月20日北京モーターショーにてMKXコンセプトを出展[1]2015年1月13日の北米国際オートショーで新型MKXを発表した[2]。同年4月20日には上海モーターショーで中国初公開された[3]

エンジンは北米向けがV6 3.7L Ti-VCT NAおよびV6 2.7L「エコブースト」直噴ツインターボの2種類、中国向けはV6 2.7Lエコブーストと直4 2.0Lエコブーストの2種類となる。いずれも「セレクトシフト」6速ATと組み合わせられる。駆動方式はFWDAWDの2種類。

MKXは360度カメラを装備する最初のリンカーン車となる。カメラはフロントグリルのリンカーンエンブレムの中に装備され、駐車支援などに使われる。また、ハーマン社の最高級ブランドであるRevelオーディオシステムも装備される。

2019年モデルより、マイナーチェンジを行うとともにノーチラス(Nautilus)へと改称された[4]

3代目 CDX707型(2024年 - )

リンカーン・ノーチラス(2代目)
CDX707型
フロント
リア
インテリア
概要
製造国 中国
販売期間 2024年 -
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 AWD
プラットフォーム フォードC2プラットフォーム
パワートレイン
エンジン 直4 2.0L エコブースト
モーター 永久磁石同期モーター
最高出力 1.1 kWh リチウムイオン(ハイブリッド)
変速機 8速AT
CVT(ハイブリッド)
車両寸法
ホイールベース 2,900mm
全長 4,908mm
全幅 1,952mm
全高 1,717mm
車両重量 1,973 – 2,049 kg
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名称について

  • 元々MKXはアビエーターの名称で販売される予定であった。2004年の北米国際オートショーではデザインコンセプトモデルが「アビエーター・コンセプト」の名称で発表されている。しかしフォードによってリンカーンブランドの戦略変更がなされ、生産型の発表時にはMKXと改められた。本車種以降、ナビゲーターを除くリンカーン車は全てMKではじまるアルファベット3文字の車名に統一されたが、2016年に復活したコンチネンタル以降は順次従来のペットネーム方式に変更されており、MKXも2019年にノーチラスへ変更された。また本来MKXに付けられるはずであったアビエーターの名称は、2019年にデビューしたフォード・エクスプローラーリンカーン版となる車種へ付与された。
  • MKXは「エムケイエックス」と発音する。2006年1月の北米国際オートショーで発表された当時は「マークエックス」と呼称されていたが、7月に呼称を「エムケイエックス」へと改めた。
  • 2004年にはLincoln Mark Xというフォード・サンダーバードをベースに開発された2シーターオープンコンセプトカーが発表されているが、こちらの呼称は「マークテン(Xはローマ数字の10を意味する)」である。

脚注

  1. ^ Lincoln MKX Concept Hints at Sophisticated, Elegant Global Sport Utility Vehicle”. Lincoln Media Center (2014年4月20日). 2015年4月30日閲覧。
  2. ^ All-New Lincoln MKX Delivers Personal Luxury to Attract New Global Customers”. Lincoln Media Center (2015年1月13日). 2015年4月30日閲覧。
  3. ^ The All-New Lincoln MKX Unveils in China at Auto Shanghai, Offers a Spacious and Luxurious SUV Experience; Pre-Sale Prices Announced”. Lincoln Media Center (2015年4月20日). 2015年4月30日閲覧。
  4. ^ New Lincoln Nautilus Pairs Powerful Performance with Driver-assist Technologies that Inspire Confindence”. Lincoln Media Center (2017年11月28日). 2018年2月5日閲覧。

外部リンク




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