リハビリテーションでの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 01:21 UTC 版)
「ロフストランドクラッチ」の記事における「リハビリテーションでの利用」の解説
リハビリテーションにおいて理学療法的には障害のある足とは反対の手に持って使用するのが正しいとされる。これは人間の歩行を考えれば当然のことであり、痛めている足だけで体重を支えることが困難なために、補助的に片杖を使って体重を分散するのが目的だからである。もっとも現実は、痛みのために片杖側に身体を傾けてしまい、障害のある痛い足は外に広げがちになる。これは人間の痛みに対する防衛本能であることから無意識行動であるが、リハビリテーションを目的とした場合は特に、出来るだけ垂直に体を立て体重を1/2ずつ分散して歩けるよう意識して歩行するのが重要である。回復が見込めない障害の場合でも、杖に頼る姿勢は身体の歪みの原因となるため正しい歩行を意識することが望ましい。 片杖がリハビリに向いている理由を記す。両手に持った松葉杖はサポート部を脇に当てることでしっかりした安定性を確保できるため、体重の多くを上半身で支えることが出来る。しかし多くの場合リハビリ段階に入ると、これが裏目に出てしまい過剰に足をかばってしまうことになる。そこで松葉杖を一本にしたり、ロフストランドクラッチや、エルゴグリフクラッチに移行することで体重を否応ナシに足に荷重して行く訓練をすることが、昨今の医療的にはリハビリよりもより効果的だと言われる。特に骨折の場合は体重を骨に加えることからギプスを巻いて体重をかけなかった期間に衰えた(細った)骨の強化を期待出来る。しかし痛いからと言ってそれを怠ると骨が細く弱くなりまた骨折してしまうことも危惧される。
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