ライヴ・イン・デトロイト、MI 1971
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 15:15 UTC 版)
『ライヴ・イン・デトロイト、MI 1971』 | ||||
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キング・クリムゾン・コレクターズ・クラブ の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ディシプリン・グローバル・モービル | |||
プロデュース |
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専門評論家によるレビュー | ||||
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キング・クリムゾン・コレクターズ・クラブ アルバム 年表 | ||||
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『ライヴ・イン・デトロイト、MI 1971』(Live in Detroit, MI 1971)は、キング・クリムゾン・コレクターズ・クラブ(KCCC)が2001年に発売した2枚組CD。イングランドのロック・バンドであるキング・クリムゾンが1971年に行なったアメリカ・ツアーのライヴ・アルバムで、同クラブの通算18作目[注釈 1]である。
解説
1971年、キング・クリムゾンはロバート・フリップ、ピート・シンフィールド、メル・コリンズ、新メンバーのボズ・バレルとイアン・ウォーレスの顔ぶれで、4月12日にフランクフルトのズーム・クラブで初舞台に立った[注釈 2]後、5月11日から6月2日まで国内ツアーを行なった。7月には新作アルバムの制作を開始し、8月9日からは並行して国内ツアーを再開。10月30日に同ツアーを終えると11月にアルバム『アイランズ』を発表し、同月10日から12月11日までカナダ・アメリカ・ツアーを行なった。
本作には11月13日のデトロイト公演[注釈 3][1]が収録された。全10曲の内訳は以下のとおり。
- 『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)から2曲
- 『ポセイドンのめざめ』(1970年)から1曲
- 『リザード』(1970年)から2曲
- 『アイランズ』(1971年)から3曲
- シングルB面収録曲が1曲
- カヴァー1曲[注釈 4]
共同プロデューサーのデヴィッド・シングルトンは、以下の3点を指摘している。
- 「レディース・オブ・ザ・ロード」の紹介が欠如
- テープ交換の為に「グルーン」の中間部に途切れあり
- 「レディ・オブ・ザ・ダンシング・ウォーター」は不完全な断片
アンコールを求める歓声が聞こえる楽屋で我々は計画を立てた。人々が「エピタフ」や「宮殿」の曲名を叫ぶ声にうんざりして反撃した。「『クリムゾン・キングの宮殿』を聴きたいんだな。じゃあこれでもくらえ」。次は「B.B.キングの宮殿」とでも呼べそうな、お馴染みの曲の面白いヴァージョンだ。彼等にはわかっただろうか。私には疑わしい。—イアン・ウォーレスによるライナーノーツの抄訳
収録曲
邦題は日本盤CDに準拠[2]。
# | タイトル | 作詞・作曲 | オリジナル | 時間 |
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1. | 「冷たい街の情景 Picture of a City」 | Robert Fripp, Pete Sinfield | 『ポセイドンのめざめ』(1970年) | |
2. | 「フォーメンテラ・レディ Formentera Lady」 | Fripp, Sinfield | 『アイランズ』(1971年) | |
3. | 「セイラーズ・テイル The Sailer's Tale」 | Fripp(インストゥルメンタル) | 『アイランズ』 | |
4. | 「サーカス Cirkus」 | Fripp, Sinfield | 『リザード』(1970年) | |
5. | 「レディース・オブ・ザ・ロード Ladies of the Road」 | Fripp, Sinfield | 『アイランズ』 | |
6. | 「グルーン Groon」 | Fripp(インストゥルメンタル) | シングル『キャット・フード』B面(1970年) | |
合計時間:
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# | タイトル | 作詞・作曲 | オリジナル | 時間 |
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1. | 「21世紀のスキッツォイド・マン 21st Century Schizoid Man」 | Fripp, Greg Lake, Ian McDonald, Michael Giles, Sinfield | 『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年) | |
2. | 「マーズ Mars」 | Holst (arr. Fripp, Mel Collins, Boz Burrell, Ian Wallace)(インストゥルメンタル) | ホルスト作曲、組曲『惑星』(初演1918年) | |
3. | 「クリムゾン・キングの宮殿 In the Court of the Crimson King」 | McDonald, Sinfield | 『クリムゾン・キングの宮殿』 | |
4. | 「レディ・オブ・ザ・ダンシング・ウォーター Lady of the Dancing Water」(incomplete) | Fripp, Sinfield | 『リザート』 | |
合計時間:
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ミュージシャン
- ロバート・フリップ Robert Fripp – ギター、メロトロン
- メル・コリンズ Mell Collins – サクソフォーン、フルート、メロトロン
- ボズ・バレル Boz Burrell – ベース、リード・ヴォーカル
- イアン・ウォーレス Ian Wallace – ドラムス、ヴォーカル
- ピート・シンフィールド Peter Sinfield – 歌詞、音響、視覚効果
脚注
注釈
- ^ D.G.M. Collector's Club Number 18, CLUB18
- ^ ズーム・クラブでの公演は12日から4日連続で行なわれた。CDボックス"Sailors' Tales (1970–1972)"(2017年)に収録。
- ^ ジャケットと添付ブックレットには12月13日と記されているが、誤りである。
- ^ オリジナル・メンバーによる1969年のステージで取り上げられた。
出典
- ^ Smith (2019), p. 491.
- ^ “Discogs”. 2025年7月16日閲覧。
引用文献
- Smith, Sid (2019). In the Court of King Crimson: An Observation over Fifty Years. Panegyric. ISBN 978-1916153004
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