ヨアキム研究とは? わかりやすく解説

ヨアキム研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 09:21 UTC 版)

マージョリ・リーヴス」の記事における「ヨアキム研究」の解説

彼女の主たる研究テーマのひとつがフィオーレのヨアキムヨアキム主義に関する研究だった。彼女は第二次世界大戦末期に、ヨーロッパ大陸からイギリス逃れてきた研究者論文わずかに言及したことを手がかりにして、自身ホームグラウンドともいえるオックスフォードボドリアン図書館に、長く失われていたヨアキムの『形象の書』の写本眠っていたことを発見した。『形象の書』の別の写本1939年イタリアで発見されていたが、戦時ということもあってリーヴスは当初認識していなかったという。戦後その2つの写本出現とそれらに見られる異同は、真正性めぐって大きな議論巻き起こすことになった。 ヨアキム研究者としての彼女の国際的な名声は、前述の『形象の書』をめぐる議論通じて1950年代高まった。彼女のヨアキム研究における主著は『中世預言その影響 - ヨアキム主義研究』(1969年)であり、これはヨアキム自身思想だけでなく、ヨアキム主義者たちの思想などまで広範囲分析した大著である。リーヴス自身、自らの研究多くがまとめられている書として言及していた。この文献については、ヘルベルト・グルントマンの研究とともに「ヨアキム研究の出発点地位占める」とされ、「一般史と思想史政治史宗教史をつなぐ貴重な成果」という観点からも評価されている。彼女はほかにもベアトリス・ヒルシュ=ライヒとの共著という形で、『形象の書』の注解書を刊行したヨアキム復権は彼女一人に負うものではないが、彼女の名前は「ヨアキム・ルネサンスの伝統」に寄与した一人として、さらに「ヨアキム研究の総帥」「世に知られ巨匠」などという形で言及されている。

※この「ヨアキム研究」の解説は、「マージョリ・リーヴス」の解説の一部です。
「ヨアキム研究」を含む「マージョリ・リーヴス」の記事については、「マージョリ・リーヴス」の概要を参照ください。

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