モンドラゴンM1908の登場
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「モンドラゴンM1908」の記事における「モンドラゴンM1908の登場」の解説
メキシコ軍の新型銃の開発に関わっていたマニュエル・モンドラゴン将軍は連射が可能な半自動小銃を考案し、この時メキシコを支配していた独裁者ポルフィリオ・ディアスからも資金面から協力を得る事にも成功して、1884年にはアイデアを纏めて特許を出願するなど設計を進めていった。 しかしここで問題が発生する。モンドラゴン将軍が考案した自動小銃のアイデアは画期的であったが、当時のメキシコ国内の工業水準は他国に比べてあまり高くはなく、生産に高度な工業水準を要求していた半自動小銃は、国内でアイデアを形にするべく試作する事すら困難であった。そこでメキシコ政府はスイスのノイハウゼンにあるSIG社(Schweizerische Industrie-Gesellschaft社)に開発の協力を依頼する。このときSIG社の銃技師だったルービン大佐はモンドラゴン将軍が設計した本銃に非常に注目し開発と後の量産に関わっていくこととなった。 こうしてスイスに開発の場を移したモンドラゴン将軍の自動小銃は、1900年には試作モデルとしてストレートプル式ボルトアクション小銃のモンドラゴンM1900が完成し、そして1908年には完成形となるモンドラゴンM1908自動小銃として完成した。 主な特徴としては当時の小銃の標準口径は8mm前後だったのに対して7mm口径の銃弾を採用している。当然8mm弾に対して威力こそは劣ったが連射時の反動を抑えることが出来た。弾薬の装填方式はガス圧式を採用し、日々のメンテナンスを行なえば動作不良も無く快調に作動した。
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