モロトゲエビ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 06:50 UTC 版)
ミツクリエビ Pandalopsis pacifica (Doflein, 1902) 体長5cmほど。体は緑色で細長く、額角が長く上方に反る。北海道の太平洋側沿岸に分布し、内湾の砂泥底やアマモ藻場に生息する。緑色の細長い体はアマモに擬態している。 ヒゴロモエビ Pandalopsis coccinata Urita, 1941 体長20cmほどの大型種で、体は丸っこい。体色は紫色で、体の各所に赤の大きな斑点がある。オホーツク海南部、北海道〜三陸の太平洋岸に分布し、水深400-600mほどの深海の砂泥底に生息する。体色が紫色なので「ブドウエビ」とも呼ばれるが、標準和名の「ブドウエビ」は別種 P. miyakei Hayashi, 1986 を指す。食用に漁獲されるが、大卵少産で繁殖力が低く、20世紀末頃から資源の枯渇が深刻となっている。 モロトゲアカエビ Pandalopsis japonica Balss, 1914 体長15cmほど。額角は長く上方に反り、先が白い。全身にピンクと赤の縦じま模様。日本海と東北地方太平洋岸、北海道、樺太まで分布し、水深200-400mの岩礁域に生息する。「アカシマエビ」とも呼ばれ、食用に漁獲される。
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