モモ (カバ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 15:51 UTC 版)
モモ(1994年3月6日 - )は、長崎県西海市の長崎バイオパークで飼育されているメスのカバである。母親のノンノンはモモを陸上で産み、出生当初は衰弱していた[3][4][5]。モモは飼育担当者たちの努力によって人工哺育に成功したものの、泳げないカバに育っていた[3][2]。飼育担当者たちは泳ぎの訓練を行い、やがてモモは泳げるようになった[3][6]。
注釈
- ^ 『だからカバの話』(1999年)ではモモ以前の例として、1983年にあった沖縄の1例について記述している[1][2] 。ただし沖縄の仔カバは3日目に死亡したため、モモが「初めてのカバの人工哺育」として取り上げられたという[1][2]。日本以外では、1849年に生後3日ほどで捕獲されたオベイシュ(1850年ロンドン動物園入園)の例がある[2]。オベイシュは牛乳(通常はトウモロコシ飼料が混ぜられていた)で育てられ、毎日33リットルもの牛乳を飲んだ[2]。そのために滞在地のカイロでは牛乳が不足状態となり、特別に乳牛の群れを取り寄せたという話が伝わっている[2]。
- ^ 1961年、東京都荒川区の生まれ[15][16]。財団法人進化生物学研究所勤務を経て1983年に長崎バイオパークに入社した[15]。カバの他、キリン、リスザル、キツネなどの飼育を担当し、のちに同パーク企画課長・副園長を経て園長を務めている[16]。モモの父親ドンとは、同時期に入社した間柄である[16][17]。
- ^ モモの兄にあたるトット(当時12歳)は、1996年に父親のドンに襲撃されて死亡している[31]。
出典
- ^ a b 『だからカバの話』、pp.133-136.
- ^ a b c d e f g 『だからカバの話』、pp.168-169.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am “泳げなかったカバ「モモ」のお話”. 長崎バイオパーク. 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『およげない カバ モモ』、あとがき.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『カバのモモがママになった!』、あとがき.
- ^ a b c d e f g h i 『カバに会う 日本全国河馬めぐり』、pp.7-10.
- ^ a b c d e f g h i j “動物図鑑 カバ”. 長崎バイオパーク. 2022年2月13日閲覧。
- ^ a b c 『長崎県大百科事典』、p.644.
- ^ a b 『郷土資料事典 42 長崎県 ふるさとの文化遺産』、p.102.
- ^ a b c d 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.4-8.
- ^ “長崎バイオパーク (ナガサキバイオパーク)”. ながさき旅ネット(長崎県観光連盟 長崎県文化観光国際部観光振興課). 2022年1月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『およげなかったカバ「モモ」』、pp.1-4.
- ^ “九州最高齢、42歳のカバ死ぬ 長崎バイオパーク”. 西日本新聞. 2022年2月20日閲覧。
- ^ “ふれあいと癒しの動物園・長崎バイオパーク!アクセスと動物紹介”. zoo zoo diary. 2022年2月13日閲覧。
- ^ a b 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.55-62.
- ^ a b c “同期は40歳のカバ 動物たちの「結婚仲人」長崎バイオパーク副園長”. 西日本新聞社. 2022年2月12日閲覧。
- ^ a b c “「泳げないカバ」地域に愛され26年 伊藤副園長振り返る”. 長崎新聞社. 2022年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.9-16.
- ^ a b c d e f g 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.17-26.
- ^ a b 『およげなかったカバ「モモ」』、あとがき.
- ^ a b 『およげなかったカバ「モモ」』、pp.4-7.
- ^ a b c d 『およげなかったカバ「モモ」』、pp.7-15.
- ^ a b c d e f 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.27-38.
- ^ a b c d e f g h i j k 『モモとムー』、あとがき.
- ^ a b c d e f g 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.39-46.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『およげなかったカバ「モモ」』、pp.16-19.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.47-54.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 『およげなかったカバ「モモ」』、pp.20-28.
- ^ a b c d e f g h i j 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.63-72.
- ^ a b c d e f 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.73-78.
- ^ a b c d 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.79-90.
- ^ 『およげなかったカバ「モモ」』、pp.28-30.
- ^ 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.91-99.
- ^ “「泳げないカバ」モモに赤ちゃん誕生 長崎バイオパーク 2009年4月2日10時1分”. asahi.com. 2022年2月13日閲覧。
- ^ a b c “ファーブル伊藤の生き物日記「モモのお婿さんがやってくる!」”. 長崎バイオパーク公式ブログ “Como esta! BIO PARK”. 2022年2月13日閲覧。
- ^ “ファーブル伊藤の生き物日記「カバの出目太くんがやって来た!」”. 長崎バイオパーク公式ブログ “Como esta! BIO PARK”. 2022年2月13日閲覧。
- ^ “長崎のペンギンvsバイオパークのカバ 比ぶうで! 長崎の宝(6)”. 西日本新聞社. 2022年2月11日閲覧。
- ^ “ァーブル伊藤の生き物日記「カバの出目太が父親になりました‼」”. 長崎バイオパーク公式ブログ“Como esta! BIO PARK”. 2022年2月13日閲覧。
- ^ 『およげない カバ モモ』、奥付.
- ^ 『モモとムー』、奥付.
- ^ 『およげない カバ モモ』、表紙.
- ^ 『モモとムー』、表紙.
- ^ 『カバのモモがママになった!』、奥付.
- ^ 『きっと泳げるよ、カバのモモちゃん』、pp.104-106.
- ^ 『カバに会う 日本全国河馬めぐり』、カバー.
- ^ 『カバに会う 日本全国河馬めぐり』、奥付.
- 1 モモ (カバ)とは
- 2 モモ (カバ)の概要
- 3 脚注
「モモ (カバ)」の例文・使い方・用例・文例
- その本は「モモ」と題された
- 私は果物の中でモモが一番好きだ
- コケモモは視力をよくすると言われている。
- コケモモの実を摘む
- 熟したモモからたっぷりの甘い汁があふれる。
- 昨年はモモがたくさん取れた。
- モモも皮は痛みやすい。
- モモエ、またお会いできて本当にうれしいです。
- 砂糖漬けのスモモ.
- モモに触らないでください.
- これらのモモは 2, 3 日もすれば食べごろになる.
- 干しスモモの砂糖煮.
- モモは 1 個売りします.
- 私はこれらの実においしくて甘いモモをもう少し買った
- 熟したモモの色を持っているさま
- ツルコケモモの栽培
- 熟したモモ
- 桜の木の枝をスモモの木に接ぎ木する
- 甘い食用の果肉に埋まったモモとプラムの種子
- 小型のフクロモモンガ
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