カバの「モモ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 10:13 UTC 版)
詳細は「モモ (カバ)」を参照 「モモ」は、長崎バイオパークで人工哺育によって育てられたカバである。 1994年3月6日に誕生したが、普通のカバは水中で出産するところを陸上で産み落とされたため、子カバ(モモ)は動くことができず衰弱していった。ここで職員が子カバを取り上げ、人工哺育が始まるが、その年の5月に池に戻っても水を恐れて泳げなかった。ここでも職員が泳ぎの訓練を行う。最初は水に入っても鼻孔や耳を閉じることができなかったが、訓練を経て泳げるようになった。モモの訓練の様子はテレビ番組などでもたびたび取り上げられ、絵本にもなった。6月1日には公募によって「モモ」という名前がつけられた。 そんなモモも2016年現在では5児の母となり、一家とともにカバの池で愛嬌を振りまく。 このモモの保育に携わったバイオパーク職員の伊藤雅男はチョウの研究も行っており、アサギマダラのマーキング調査で近畿地方と長崎県の間の長距離移動を実証したことでも知られている。また、バイオパークの温室で生きたチョウの展示を行っていた時期には、日本でも有数の高い飼育技術で、低コストで熱帯のチョウを大量増殖して常時展示する体制を構築するのに大きく貢献していた。
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