モデルと言われる町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/30 02:31 UTC 版)
コロンビア北部、カリブ海地方のマグダレーナ県にあるアラカタカ(英語版)の町は、ガルシア=マルケスの生誕の地であり、この町をモデルとして架空の都市「マコンド」が創作された、という説が世間一般には広く受け入れられている。ガルシア=マルケスが幼少時に過ごした家は今日、カーサ・ムセオ(Casa Museo)と呼ばれる資料館になっており、ガルシア=マルケスが洗礼を受けた教会と共に、アラカタカの人気観光スポットとなっている。 アラカタカは財政破綻するほどに困窮しており、2004年には町の名前を「マコンド」にちなんだ名前に変更し、町の経済復興に繋げよう、という提案がなされた。当時の町長が提案した町名「アラカタカ・マコンド」への変更への是非を問う住民投票が2006年6月25日に実施されたが、住民の関心が高くなかったのか投票率が伸び悩み、投票者の大多数は賛成したものの、町名変更に必要な絶対票数には届かず、町名変更案は否決される形で終わった。ガルシア=マルケス本人は、晩年はメキシコに住み、長らく生まれ故郷の同地を訪れていなかったこともあってか、この町名変更問題に関しては沈黙を貫き、発言することはなかった。
※この「モデルと言われる町」の解説は、「マコンド」の解説の一部です。
「モデルと言われる町」を含む「マコンド」の記事については、「マコンド」の概要を参照ください。
- モデルと言われる町のページへのリンク