モジュラーフォース改編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:37 UTC 版)
「第2歩兵師団 (アメリカ軍)」の記事における「モジュラーフォース改編」の解説
2003年3月に開始されたイラク戦争以降、米陸軍ではイラク及びアフガニスタン派遣部隊の隊容を整えつつも欧州や韓国から米国本土へ師団を帰還させ、かつ師団中心の編制から旅団中心の編制への改編が進められた。 このピーター・シューメーカー陸軍参謀総長下でのモジュラーフォース改編では従来、1個師団につき隷下戦闘旅団を従来の3個から1個を加えて4個へ増加する一方で、軍団隷下の砲兵旅団や対空旅団、各師団隷下の工兵旅団、師団支援集団、砲兵旅団を大きく改編し各師団隷下旅団へと工兵、支援、砲兵を隷属させ、自己完結して作戦を遂行する能力を与えるものである。この新たな旅団には大きく分けて3つの型があり、それぞれ重旅団戦闘団、歩兵旅団戦闘団、ストライカー旅団戦闘団と呼ばれる。 第2歩兵師団についてもピーター・シューメーカーの先代であるエリック・シンセキ陸軍参謀総長の時代のフォートルイスにおけるストライカー旅団導入に続き、この一連の変革の波とあわせていくつかの動きがあった。韓国の首都ソウルと南北軍事境界線との間の基地から移転し、ソウルから南の平澤へと移転する取り組みが予定されたがこれは延期された。2004年8月から駐留兵力を2個旅団戦闘団から1個旅団戦闘団へ削減し1個旅団戦闘団がイラク派遣後に米本土へ帰還した。またフォートルイスの第2旅団戦闘団は他旅団の部隊名称変更を待って第5旅団戦闘団より改称された。このころの師団兵力は約17000人でうち約10000人が韓国に駐留していた。
※この「モジュラーフォース改編」の解説は、「第2歩兵師団 (アメリカ軍)」の解説の一部です。
「モジュラーフォース改編」を含む「第2歩兵師団 (アメリカ軍)」の記事については、「第2歩兵師団 (アメリカ軍)」の概要を参照ください。
- モジュラー・フォース改編のページへのリンク