メッセージ種別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/23 16:25 UTC 版)
メッセージ種別 (msg-type) フィールドは次のようなメッセージ種別を含む。 要請 (Solicit, 1) - サーバの場所を突き止める要請メッセージをクライアントが送信する。 広告 (Advertise, 2) - クライアントから受信した要請メッセージに応えて、DHCP サービスで利用可能であることを示す広告メッセージをサーバが送信する。 要求 (Request, 3) - 特定のサーバの IP アドレスを含む設定パラメータを要求する要求メッセージをクライアントが送信する。 確認 (Confirm, 4) - クライアントに割り当てられたアドレスがクライアントが接続されたリンクにおいてまだ適切であるかどうかを決定するため、利用可能なサーバにクライアントが確認メッセージを送信する。 更新 (Renew, 5) - クライアントに割り当てられたアドレスのリース期間を延長し、他の設定パラメータを更新するために、クライアントのアドレスと設定パラメータを供給したサーバにクライアントが更新メッセージを送信する。 再結合 (Rebind, 6) - クライアントに割り当てられたアドレスのリース期間を延長し、他の設定パラメータを更新するために利用可能なサーバにクライアントが再結合メッセージを送信する。このメッセージはクライアントが更新メッセージに対する応答を受け取らなかった後に送信する。 応答 (Reply, 7) - 次のうちのいずれかである。サーバがクライアントから受け取った要請、要求、更新、再結合メッセージに応えて、割り当てられたアドレスと設定パラメータを含む応答メッセージを送信する。サーバが情報要求メッセージに応えて、設定パラメータを含む応答メッセージを送信する。サーバが確証メッセージに応えて、クライアントが接続されているリンクにクライアントに割り当てられたアドレスが適切であるかによって、確認か否認の応答メッセージを送信する。サーバが解放あるいは辞退メッセージの受領を確認する応答メッセージを送信する。 解放 (Release, 8) - クライアントに割り当てられたアドレスを使わなくなったことを示すため、アドレスをクライアントに割り当てたサーバにクライアントが解放メッセージを送信する。 辞退 (Decline, 9) - サーバがクライアントに割り当てたアドレスに対し、クライアントが接続されているリンク上においてそのアドレスがすでに使用されていることを認識したときに、クライアントがサーバに辞退メッセージを送信する。 再設定 (Reconfigure, 10) - サーバがクライアントに新規の設定パラメータまたは更新された設定パラメータがあることを通知するのに使用される。更新情報の受信のためには、クライアントがサーバに更新メッセージまたは情報要求メッセージを送信しなければならない。 情報要求 (Information request, 11) - クライアントへの IP アドレスの割り当てなしに設定パラメータを求めるため、サーバへの情報要求メッセージをクライアントが送信する。 リレー転送 (Relay-forward, 12) - リレー・エージェントが直接或いは他のリレー・エージェントを通してサーバにメッセージを中継するリレー転送メッセージを送信する。受信メッセージ、クライアント・メッセージ或いは他のリレー・エージェントからのリレー転送メッセージはリレー転送メッセージにカプセル化される。 リレー応答 (Relay-reply, 13) - リレー・エージェントがクライアントに配送するメッセージを含むリレー応答メッセージをサーバがエージェントへ送信する。リレー応答メッセージは宛先リレー・エージェントに配送のために他のリレー・エージェントに中継されるかもしれない。 DHCP サーバから設定情報交換を開始する手順は、DHCPv4 にはなかった、新しい機能である。例えば、DHCP ドメイン全体のアドレスを変更する、或いは新規のサービスやアプリケーションの追加に伴って全クライアントを再設定する必要が生じたときなどに、この機能を使用することができる。
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