マーチング、ドラム・コーでの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 10:54 UTC 版)
「スネアドラム」の記事における「マーチング、ドラム・コーでの利用」の解説
キャリングホルダー(「キャリア」「キャリング」などとも略される)と呼ばれる器具を用いて奏者の体に装着し、歩きながら演奏する。スネアドラムは通常1人ではなく数人(10人以上になることもある)で同じフレーズを同時に演奏する。この際、様々なトリック、ギミックを演奏に取り入れる場合がある。屋外で演奏するため通常より音を遠くまで聴かせる必要があり、また複数人数で演奏する際に音を可能な限り揃える目的もあって、通常のスネアドラムより胴を深く高いピッチにチューニングできるように強化された「マーチングスネア」を用いる。 胴体部分 打音を大きくするため、30cm程度と深い。高いピッチに耐えられるように打面側は剛性の高い金属である。 ヘッド 特殊素材を用いる(防弾チョッキと同じ素材を用いるメーカーもある)。可能な限りピッチを上げることにより、音を大きくし粒立ちをよくする。 スナッピー スナッピーには通常の金属ではなくガットを使うことでいわゆる「派手な音」を出す。 一般的なマーチングは複数人数で演奏されるが、マーチングスネアはルーディメンツや様々なギミック・プレイを組み込むことによるショー的な部分も多く、ソロとしての演奏も盛んである。DCI,PAS主催のソロコンテストが毎年行われている。 練習時やソロ演奏では「マーチングスネア」は一般的なスネアドラムのようにスタンドに取り付けて演奏することがある。伝統的なドラムコーのスタイルではキャリングホルダーを使わずにベルトで体に取り付ける場合もある。 幼児用など若年者用の「マーチングスネア」は軽量にするために一般的なスネアドラムの胴を長くし、キャリングホルダーに対応した物もある。 演目や行事によっては、一般的なスネアドラムをキャリングホルダーやベルトに取り付け歩きながら演奏することもある(本項写真の『スネアドラムを叩く人』では、通常のスネアドラムをマーチング用として使っている。手前の奏者はキャリングホルダーを、その後ろはベルトを使って取りつけている。)。
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